思い切って距離を詰めて

あなたに幸せになってほしい。

坂本昌行に、MajiでKoiする5秒前-「戸惑いの惑星」ネタバレあり-

 卒論を無事に提出できた私たちは東京目指して新幹線に乗り込んだ。今回の旅行の一番の目的は何といっても、「TWENTIETH TRIANGLE TOUR 戸惑いの惑星」を観ることだ。私たちは幸運にも、当日券を手に入れることが出来たのだ。講演前日の12時から電話をかけまくった甲斐があった。ちなみに電話がつながったのはV6のファンクラブに入っている友人で、私は何の役にも立たなかった。

 

1/25(水)

 「ホンマでっか!?TV」にトニセンの3人が出演。腹黒い人は誰かというテーマで、追いつめられるイノッチは最高にイノッチだったし、腹黒くない長野くんはやっぱり長野くんだった。米におかずをワンバンするかしないか論争で早く発言したくてウズウズする長野くんが、エサ待ちの毛並み良好ゴールデンレトリバーで可愛かった。そして、深めのVネックが目に毒だった。私は元から長野くんの優しい雰囲気と甘いマスクが好きだったし、「Forever Plaid 2016」を観に行ってから、ますます「え~V6なら長野くんかな~」とか言っちゃうくらいには長野くんが好きなのだ。

 バラエティは個人で出るよりもやっぱりメンバーと出た方がいいよな~、来週のNEWS楽しみ~という幸せな気持ちで眠りについた。ちなみのこの時点では、坂本さんをあまり意識していなかった。好きでも嫌いでもない、V6で歌うまい人。という印象。

 

1/26(木)

 東京観光1日目。すみだ水族館の、クラゲと蜷川実花さんのコラボは本当に美しく、まるで異世界。帰ったらKAGUYA見よう、と思った。お土産のチンアナゴの抱き枕は半端なく可愛くて、真剣に買おうかどうか迷ったが、財布と相談したのちなんとかあきらめた。次回、東京に行ったら買うと思う。だってシゲも持ってるんでしょ!?

 チンアナゴのせいでぐずぐずしていたこともあり、新大久保駅に着いたらダッシュでグローブ座を目指した。初めてグローブ座に来て感じたことは、外観の地味さ。グローブ座の対面の店の方が目立っていてそっちかと思った。もっと看板とか派手にしてくれないものだろうか…。無事到着した私たちは係の人に指示に従い、番号順に並ぶ。私たちと同様に前日の電話がつながった人は、90人。けっこういるんだなと感じた。17時45分に着いてからチケットを購入して入場したのは18時25分。この間、係の人が注意事項を説明してくれるが、なんせ電車の音が大きくかき消される。そうこうしているうちに私たちの番がきた。当日券はチケットを買う場面になってやっと席がわかる。私たちは80番台だったが、S席!2階の上手だった。舞台のセットはちょうど上手側に階段があり、階段を登り降りしてくれたら、本当に間近という良席。チケット購入の際に場面によっては見えないことがありますという説明があったが、観れるだけで十分です!、だ。

 

19時開演

 いよいよ始まる。始まりは自然なトニセン。ホンマでっかで見たような3人のテンポのいい会話から始まる。普段もこんな風に話しているんだろうなと想像できる空気感だった。そして、本当に自然に物語は進んでいく。もういのっちはいのっちではないし、長野くんは長野くんではなく、坂本さんは坂本さんではなくなっていく。この自然な導入は、まるで千尋が知らない間に神々の世界に迷い込んでしまうように、私たち観客は彼らの作り出す世界を覗くことになる。彼らの世界は、なかなか不便で理解が難しくややこしかった。それらが終盤に向けて徐々に1つになっていく様を、彼らと一緒に体感できたと思う。

 彼らの作り出す世界はファンタジーでありながら、現実がそこかしこにちりばめられている。彼らの声と歌声、表情、服装、セット、音楽、照明、それらが絶妙なタイミングで動き、カチッと合わさる。観ていて、楽しい、面白い、気持ちいい。舞台終了後にいのっちが言っていたが、まさに「手作り」の舞台。大げさなものはなくて、その分細かくてアイデアにあふれた小道具やセットを、3人が演技の一部として引きずったり持ち上げたりする動作は計算しつくされており、とてもナチュラル。当たり前だが、たくさん練習していたに違いないと、舞台裏を想像してしまう。

 セットや彼らの演技はもちろんのこと、歌の感動を伝えたくて仕方がない。2時間の講演の中で、5,6曲歌う場面があった。何曲歌ったのかは曖昧。その中でも「不惑」は抜群にかっこよかった。おしゃれにアレンジされており、そこまで好きではなかったが、次の日まで頭の中を占領する中毒性。講演終了後、他の曲もトニセン?V6?の曲だと友人から聞き驚いた。まるで、この舞台のために作られたかのような曲たちばかりだったからだ。それらもすべてアレンジされていたらしく、ファンはそういうことに気付けるから、私よりもたくさんの発見をして舞台を楽しめたのだろうと考えると、少し羨ましい。また、3人の歌唱力の高さにも驚いた。1人1人の歌声に癖がなく美しいのはもちろんのこと、3人が合わさったときの威力がすごい。心にじんわりとしみこみ、鳥肌がたってしまう。この3人の歌声があるから、V6の歌は心地がよいのだと実感せずにはいられない。

 ここからは簡単に、1人1人について私が感じたことを。まず、井ノ原快彦さん。とにかく表情豊か。何といっても口が可愛かった。大きく開いたり、ぽかーんと開けたり、くいしばったり。舞台の奥の方にさがる場面で客席に背を向けているとき、口がずっと開いていてとても可愛かった。あの席からしか見えない角度だったと思うが、まるで少年のようだった。また、会場全体に響き渡る美声は本当にのびやか。息継ぎの際に、肩が大きく上がり、口だけでなく体全体で、感情をこめて歌っていた。そして、なんだかオーラがすごい。舞台上に3人でいても、どうしてかいのっち中心に観てしまう。

 次に長野博さん。他の2人とは異なり、若干ハスキーな色気ある声がなんとも色っぽい。台詞は語尾に空気が多めでなんともいえない独特の余韻が残る。また、本人からにじみ出る品の良さが何の役をしても漏れてしまっているように感じた。彼ほど上品な印象を与えるジャニーズはいないのではないだろうか。舞台終了後のお手降りさえも、上品だった。そして、横顔が美しい。鼻が高い。はっきりとした骨格が男性的であるにもかかわらず、どちらかというと女性的な雰囲気を持つ長野くんにぴったりと合う。長野くんが2階へ階段途中で止まったので、手をじっくり見れたが、色白の肌に男らしく指の付け根の関節がぼっこりでていて、細部まで長野くんだなと納得。

 最後に坂本昌行さん。誰もが一目みたらわかるだろうが、とにかくスタイルがいい。足が長く、顔が小さく、スタイリッシュな印象を与える。立った状態で机に手をつく場面が何度かあったがその度に、坂本さんのスタイルの良さが際立つ。斜め上からでもわかる足の長さと、余分な肉がないスッとした身体がもはや芸術作品。最中から腰、お尻から足首へのラインが絶妙。

f:id:chibicoro28:20170129142153j:image(こんな感じ)

そして、アンコール曲中に事件は起こる。事件は現場で起こるというが、まさにその通り。2階から楽器片手に階段を降りようとする坂本さん。彼の視線は2階席上手に。あ~こっち見てる、の瞬間にウインク!?!?!?!?本当に自然に当たり前のように、坂本さんはウインクをした。ちょっと口角を上げながら。彼がキラッキラのアイドルだと、まだまだ若い40代だと、脳天に矢がささるかのように一瞬で私の脳が理解した。

 

21時15分講演終了

 笑って泣ける最高の舞台が終わった。韓国料理を食べながら寝るまでずっと、「戸惑いの惑星」の話は尽きなかった。

 

1/27(金)

 東京観光2日目。ジャニショに行って、NEWS、まっすーの写真を買いあさった。NEWSは、Touch、ヒカリノシズク、QUARTETTO、ソロPV、恋を知らない君へ、など様々でとても見ごたえがあった。一方、V6はスペースも狭く種類もあまりなかったように感じる。もう少し数があれば、何枚か欲しかったがやめた。

 

 

 こんな感じで私たちの東京1泊2日旅行は幕を閉じた。私は、次に東京に行ったら、チンアナゴの抱き枕をきっと買うだろう。それと同じように、次に坂本昌行を見たら、今度こそ私は彼から抜け出せなくなるだろう。帰ってから、「坂本昌行」で検索しまくっているのだから、きっと間違いない。

 舞台の魅力や彼らの演技の話をもっとする予定だったが、坂本さんのウインクが強烈すぎて、内容がすっ飛んでしまった。

 「戸惑いの惑星」を観に行く予定のあるV6ファンの方はぜひ他グループのファンやジャニーズに興味のない友人を誘ってみてほしい。ウインク1つで夢中にさせてしまう魅力を彼らは十二分に持っているのだから。