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アヒルと鴨のコインロッカー 感想

こんにちは!
今回は原作伊坂幸太郎さん、主演瑛太さん濱田岳さんの映画「アヒルと鴨のコインロッカー」の感想です。
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ただコメディだと思って借りたので、観てみてびっくりでした(笑)後半あたりから、スルスルと全体の内容が変化していく様はとても面白かったです。ちょっと都合よすぎだろって思ってしまったけど。原作読んでないんでわからないけど、たぶん原作のほうが面白いんじゃないんかなって思いました。伊坂幸太郎さんの作品で私は「重力ピエロ」しか読んでなくて、映画もこれしかしらないけど、読んだ後のさっぱり感はすごかったなぁと思います。全部が全部、ちゃんとした位置に戻って終わるような。村上春樹さんだとそうはならない(笑)

麗子さんも言っていたけど、椎名は本当に巻き込まれた感じ。巻き込まれるのは全然気にならなかったけど、あっさりと受け入れすぎというかなんというか。だって、ドルジは本屋襲うだけでおさまってないし、人傷つけまくってるし。そんな人に今までと同じように接することができるかって言われたら難しいと思う。椎名の態度の不自然さ、みたいなものが1番の違和感でした。

出てくる俳優さん女優さんみなさん演技がとても上手やったなぁと感じました。瑛太さんが上手いのは知ってたんですけど、やっぱりうまい。片言で話すところなんか、瑛太さんが日本人てことを忘れてました。あとは、助手席に河崎乗っけて泣くシーンはとても印象的。ここ大好きです。
濱田岳さんは密かに私が推している俳優さんです。もう見た目が好きです(笑)かわいいんだ。戸惑っている役とか抜群だし、同時に人を惑わす役だってこなせるところが素敵です。外国人てわかったらこんな対応しないだろってドルジに言われた場面で、さらっと「謝罪の王様」の濱田岳さんがでてきたのは秘密。
てか、最後のエンドロールで、免許がない男(だったような。ていうかこのエンドロールの書き方がよかった。関西弁の男。犬を飼いたい女。とかとか。)岡田将生。にびっくり!?!?あれ、岡田将生やったんか!!!めっちゃイケメンやなぁとは思っていたけど。なんだかんだこの映画の1番好きなやりとりは、「車ないの!?」「免許もないの!?!?」だったりする。ここ最高に面白かった。


場面場面でちょくちょく言っていくと、琴美ひかれるところ。警察がんばれよ。なんでドルジと一緒に立ち止まっとうねん!ってすごい思いました。琴美かっこいい!とか琴美逃げて!とかじゃなくて、警察がんばれよ!このイライラ。
河崎が外国人ドルジとわかった瞬間。河崎はドルジに日本語を教えてたからこういう話し方なんだと思っていたのでびっくりでした!外国人だからこういう話し方なんかぁ!と。意外と人って外国人ていって納得してしまうんだなぁと思いました。山形の彼とか。

「一緒に本屋を襲わないか?」
「神様に見て見ぬふりをしてもらおう」「裏口から悲劇がおきる」
とか。うろ覚えだけど。印象的な言葉が何度も繰り返されとって、グサッときました。ちなみに、非常口でがんばって蹴っていた椎名の努力が無駄になっていたいところが密かに嬉しかったです。
 
綺麗にまとまりすぎている感もあるけど、原作がもうそうやろし。過去とのリンクの仕方とかわかりやすかったし、シロクロにしたりかっこよかったです。